懐疑的見方に「効果ある」東電、凍土遮水壁を検証へ[2017/09/01 08:00]

 巨額の税金を投入した福島第一原発の凍土遮水壁について、東京電力はその効果を検証する方針を示しました。

 凍土壁は建屋の周りの地下に氷の壁を造り、地下水が流れ込んで汚染水になることを防ぐために着工され、2カ月から3カ月後にも完成する見込みです。しかし、原子力規制委員会はその効果に懐疑的で、建屋周りの井戸から水をくみ上げて建屋への地下水流入を減らす方法をより重視しています。これに対し、東電は「効果がある」と反発しています。建設には税金350億円が使われましたが、凍土壁が完成しても一日100トン程度の汚染水が発生し続けると試算されていて、本当に効果があるのか検証が待たれます。

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