福島第一原発の汚染水 外に漏れていた可能性も[2017/09/29 05:57]

 福島第一原発の建屋の地下にたまっている高い濃度の汚染水が4月中旬ごろから外部に漏れる恐れのある状態だったことが分かりました。

 福島第一原発では、建屋周辺の井戸の水位を建屋地下の汚染水より約1メートル高くなるように調整して汚染水が外に漏れ出ることを防いでいます。しかし、東京電力によりますと、4月から9月にかけて地下水を監視している6つの水位計の設定に誤りがあり、実際には30センチしか差がありませんでした。水位計の誤差を加味すると水位が逆転して汚染水が外に漏れていた可能性を否定できないということです。これまでのところ、放射性物質の値に大きな変動はなく、実際に漏れたかどうかは不明で、今後データをみて判断するとしています。

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