アスベスト被害で裁判起こすよう通知へ 厚労省[2017/10/02 19:17]

 厚生労働省は、アスベストによる健康被害を受けた可能性がある人に対し、裁判を起こすよう通知する方針を明らかにしました。

 厚労省は、1958年から1971年の間にアスベストを扱う工場で働き、肺がんや中皮腫などの健康被害を受けた可能性がある労働者や遺族ら2300人に対し、国に賠償請求する裁判を起こすよう通知を発送することを明らかにしました。アスベストによる健康被害では、2014年に最高裁が国の責任を認めましたが、これまでに国と和解し、賠償金を受け取ったのは230人余りにとどまっています。このため、厚労省は被害の救済を進めるため、自ら賠償請求の訴訟を促すよう通知する異例の措置に踏み切ります。対象者の名前や住所が確認でき次第、通知を発送します。

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