最高裁 「性的意図」巡り弁論 判例変更の可能性も[2017/10/18 19:55]

 強制わいせつ罪などに問われた男の裁判で、最高裁で弁論が開かれました。強制わいせつ罪が成り立つかの判断について変更される可能性が高くなり、注目が集まっています。

 山梨県甲府市に住む無職の男(40)はおととし1月、13歳未満の女の子の体を触ったうえ、裸を撮影したとして強制わいせつ罪などの罪に問われています。一審の神戸地裁は男に懲役3年6カ月を言い渡していて、二審の大阪高裁もこの判決を支持していました。これまでの最高裁の判例では、強制わいせつ罪の成立には「性欲を満たすなどの性的意図が必要」とされてきました。男は裁判で「性的意図はなかった」と主張していて、罪が成立するかが争点となっています。18日に最高裁で開かれた弁論で、弁護側は「強制わいせつ罪の成立には性的意図を要するとした最高裁の判例は維持されるべきである」と訴え、検察側は上告の棄却を求めました。弁論が開かれたことで、これまでの判断が変更される可能性が高くなっていて、判決に注目が集まっています。

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