台風21号 “強風域”南大東島 生活に影響は?[2017/10/21 19:06]

 台風の強風域に入っている沖縄県の南大東島から報告です。

 (社会部・松井康真記者報告)
 雨風がかなり強くなってきました。21日夜から翌朝3時ごろにかけて台風21号は最接近するとみられています。その時に予想される瞬間最大風速は65メートル、トラックも倒れるほどの大変強い風が予想されています。台風の接近を如実に感じさせるのが海岸の波です。20日よりも21日朝、そして21日朝よりも21日の夕方と海岸の波が高く激しくなってきています。南大東島の北部には漁港があり、普段は40隻ほどの漁船が止まっているのですが、この台風の事前にほとんどすべての船が陸に上げられ、地上にしっかりと固定されていました。21日夜に気になるのが、停電があります。南大東島は1300人ほどの非常に小さな島です。もしも停電が起きてしまうと、外部から助けを求めることができません。そこで沖縄電力は事前に9人の職員の方々を20日までに南大東島に入れています。もし停電があったとしても万全の態勢ということなのですが、ただし、もし電柱が何本も倒れるといったような大きな被害が出てしまうと、停電が2〜3日続いてしまうかもしれないという話もありました。21日、南大東島ではもう一つ大きな事がありました。選挙です。本来は22日の衆議院議員選挙が1日繰り上げて21日に行われました。午後7時にすべての投票を終えたところです。南大東島の有権者は980人いるのですが、20日までに半数以上が期日前投票を終えています。そして22日も120人ほどが投票を終えました。合計で70%近い投票率となっています。南大東島の基幹産業はサトウキビです。台風21号の強風で最悪の場合、数億円単位の被害が出るかもしれないということで不安の夜を迎えています。

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