大飯原発の周辺住民の避難計画 政府が了承[2017/10/27 23:29]

 政府は、原子力防災会議を開き、福井県の大飯原発3、4号機が緊急事態に至った場合の周辺住民の避難計画を了承しました。

 安倍総理大臣:「本日、国と地域が一体となって取りまとめた大飯地域の緊急時対応を了承しました。国としても関係自治体や事業者と一層緊密に連携し、緊急時対応を継続的に検証・改善して参ります」
 計画は大飯3、4号機から半径30キロ圏の福井、京都、滋賀の3府県と国が策定しました。半径5キロ圏には約1000人が、半径30キロ圏には約16万人が住んでいます。半径5キロ圏には原発が立地する大島半島と対岸の内外海半島の2つの半島があり、天候悪化や橋の倒壊などで孤立する可能性も指摘されています。しかし、住民を収容できる放射性物質の防護施設は不足しています。また、既に稼働している高浜3、4号機と大飯原発の距離はわずか14キロですが、2つのサイトが同時に事故を起こした場合の避難計画策定は先送りされています。

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