課題残したまま…東海第二原発の「20年延長」申請[2017/11/24 11:51]

 日本原子力発電は、茨城県にある東海第二原発の20年の運転延長を原子力規制委員会に申請しました。東海第二原発は唯一、首都圏にある原発で、来年11月に運転開始40年を迎えます。半径30キロ圏内には県庁のある水戸市も含まれ、約100万人が住んでいて、避難計画の策定や事故の時に住民の避難が速やかに行えるかといった課題もあります。

 東海第二原発は事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型で、沸騰水型の延長申請は初めてです。再稼働するためには現在、進められている新規制基準の審査と合わせ、来年11月までにすべての手続きを終える必要があります。東海第二原発は防潮堤の建設などの安全対策費に約1800億円がかかることから、規制委員会から確実に資金調達をするよう求められています。また、周辺に膨大な人口を抱えているため、避難計画の策定が難しいなど課題が多くあります。

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