「9人全員患者に認定を」水俣病認定訴訟で逆転勝訴[2017/11/30 05:54]

 新潟市に水俣病の認定申請を棄却された9人が市に処分の取り消しを求めた控訴審で、東京高裁は患者として9人全員を認定するよう命じる判決を言い渡しました。

 新潟市の男女9人は市を相手取り、水俣病の認定申請を退けた処分の取り消しを求めて訴えを起こしていました。一審の新潟地裁は7人の訴えは認めましたが、家族に水俣病認定患者がいない残り2人の訴えは退け、原告側も市側も控訴していました。29日の控訴審判決で、東京高裁は「感覚障害はメチル水銀の影響によるものである蓋然性(がいぜんせい)が高い」として、一審で敗訴した2人を含め、9人全員を患者と認定するよう市に命じました。

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