熊本地震での新幹線脱線事故 高架橋で揺れ増幅か[2017/12/01 00:19]

 去年4月の熊本地震で新幹線が脱線した事故で、国の運輸安全委員会は、地震の揺れが柔らかい地盤の上にあった高架橋で増幅されたため、車輪がレールに乗り上げたと結論付けました。

 去年4月に発生した熊本地震の最初の大きな揺れの影響で、九州新幹線の熊本駅と新八代駅の間で車庫に入る直前だった回送中の新幹線が高架橋で脱線し、立ち往生しました。けが人はいませんでした。運輸安全委員会の報告書によりますと、地震による振動で車両が大きく左右に揺れたのに加え、高さ約10メートルの高架橋によって揺れが増幅された結果、6両すべての車両でほぼ同時に脱線したと考えられるということです。また、脱線した幅は最大で57センチに及んでいました。運輸安全委員会は、鉄道各社にレールの内側に取り付ける脱線防止ガードを設置させることで再発防止を促すとしています。

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