実験用原子炉「常陽」 最大出力を引き下げへ[2017/12/04 19:20]

 茨城・大洗町にある実験用原子炉「常陽」の再稼働を目指している原子力機構は、炉心を組み替えるなどして最大出力を下げて安全審査の申請をする方針を固めました。

 日本原子力研究開発機構は、避難計画を作る範囲を半径5キロ圏にとどめることなどを目的に常陽の熱出力を抑えて運転するとした審査を申請しています。原子力規制委員会は「安全性よりも実験を優先している」などとして機構を厳しく批判し、審査を保留しています。こうした批判を受けて機構は再検討し、炉心を組み替えるなどして最大熱出力を下げ、10万キロワットとして安全審査を申請する方針を固めました。ただ、重大事故時が起こった時の対策も未だに不十分だとみられていて、これで審査が始まるかは微妙な情勢です。

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