北朝鮮船に「止まりなさい」 ロープでつなぎ曳航[2017/12/08 17:53]

 北海道の無人島に漂着して海上保安庁などの立ち入り検査を受けていた北朝鮮の木造船が突然、ロープを切って動き出しました。逃走を図ったとみられています。

 逃走した直後の様子です。逃げた北朝鮮の木造船に海上保安庁のボートが接近し、木造船を引き止めようとしているように見えます。しかし、次の瞬間ですが、北朝鮮の船が一気に向きを変えて逃走します。逃げる北朝鮮の船に、海上保安庁のボートが両側にぴったりと横に付けて並走しています。しばらくすると、海上保安庁の巡視船も追い付いてきました。マイクや拡声器で「止まりなさい」と呼び掛けていたそうです。船は現在、ロープでつながれて元の位置に曳航(えいこう)されています。この船は、松前小島に漂着して小屋にあった家電品などを盗んでいったことが捜査関係者の話で分かっています。写真は、被害に遭った小屋の内部の様子です。被害総額は1000万円近くに上るということです。この船には10人が乗っていました。うち1人は腹痛を訴えて胃潰瘍(いかいよう)と診断されたため、8日に札幌市の病院に移送されました。乗組員らはこれまでの事情聴取で「北朝鮮の清津(チョンジン)を出た」と話していたということです。

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