政府の地震調査委員会は、北海道沖の千島海溝沿いで大津波を伴うマグニチュード9クラスの超巨大地震が近く起きる可能性が高いと発表しました。
北海道東部の太平洋側では17世紀に、沿岸から4キロほどまで浸水した巨大な津波が発生したと推定されています。また、当時の地震の規模はマグニチュードは8.8以上、2011年の東日本大震災クラスとみられています。地震調査委員会は前回の地震から400年ほどが経ち、すでに平均的な発生間隔を過ぎていることから、「超巨大地震の発生が切迫している可能性が高い」という評価を発表しました。今後30年以内に発生する確率は最大で40%程度だということです。
東京工業大学・中島淳一教授:「確率としては7%から40%という値が出ています。例えば10%だとしても、地震の発生確率としては非常に高い値となっている。日頃から地震、津波への備えを十分にして頂きたい」
調査委員会が千島海溝沿いの地震について長期評価を見直すのは2004年以来、13年ぶりです。
広告