吹雪で不完全燃焼 新千歳JAL機のエンジンから煙[2017/12/21 12:52]

 北海道の新千歳空港で日本航空機のエンジンから煙が出たトラブルで、国の運輸安全委員会は吹雪によるエンジンの不完全燃焼が原因で煙が出たと結論付けました。

 去年2月に新千歳空港の誘導路で、福岡行きの日本航空機の右エンジンから煙が出ました。煙は機内に流れ込み、乗客乗員165人が緊急脱出して3人が軽いけがをしました。運輸安全委員会の報告書によりますと、航空機のエンジンは吸気口から取り込んだ空気を圧縮して燃料と混ぜて燃焼させますが、当時、激しく降った雪が吸気口にたまったため、空気を十分に取り込むことができず、不完全燃焼が起きました。そのため、エンジン内部にオイルが漏れ、高温のエンジンに触れて煙となり、その煙が空調のダクトを通じて客室内にも流れ込んで異臭が発生したということです。エンジン自体に損傷は見つかりませんでした。日本航空は再発防止策として、強い雪が降っている際にはエンジンの回転数を上げて不完全燃焼を防ぐという操作手順に変更したということです。

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