“初”2つの衛星を別軌道へ　H2Aロケット打ち上げ

　2つの人工衛星を載せたH2Aロケットが鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。2つの衛星をそれぞれ異なる軌道に投入するのは初めてです。

　（福田大二朗アナウンサー報告）
　12月とは思えないほどの暖かさとなった種子島宇宙センターです。H2Aロケット37号機が青空に打ち上げられました。23日午前10時26分22秒に打ち上げられたH2Aロケットは順調に飛行を続け、約16分後に1つ目の衛星「しきさい」を軌道に投入しました。今回、打ち上げられた衛星は大気中のちりや植物の分布などを観測し、地球温暖化の研究や農業や漁業で観測データが活用される気候変動観測衛星「しきさい」と高度300キロ以下の低い高度における衛星の運用を試験する「つばめ」の2機です。現在、ロケットは衛星「つばめ」を分離する地点に向けて飛行中で、午後0時15分ごろに切り離す予定です。