南海トラフ地震“可能性”高まり示す変化観測されず[2017/12/26 07:03]

 気象庁は25日、第2回となる「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開き、大規模地震が発生する可能性が相対的に高まったと考えられる変化は観測されなかったと発表しました。

 気象庁は静岡県から宮崎県沖にわたる南海トラフ地震の想定域で、地下に設置されたひずみ計などを使って地殻変動のデータを24時間態勢で収集しています。このデータを分析し、南海トラフ地震との関連性を評価・検討して毎月、発表しています。検討会では先月15日から今月5日にかけて、奈良県から愛知県と長野県の県境までの広範囲にわたってプレート境界の深さ30キロ付近で起こる「深部低周波地震」が観測されたことが報告されました。しかし、この現象はこれまでも繰り返し起こっている現象で、検討会は大規模地震が発生する可能性が高まったと考えられる変化は観測されていないとしました。

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