戦没者の遺骨収集で不正経理 厚労省職員65人に処分[2017/12/26 17:55]

 戦没者の遺骨を収集する事業で不正な経理に関与したとして、厚生労働省は職員65人に懲戒などの処分を行いました。

 厚労省が行っている第2次世界大戦による戦没者の遺骨の収集事業を巡っては、2011年から2016年度に担当職員らが領収書の金額を880万円水増しするなど、不適正な経理処理を行っていたことが会計検査院の調査で指摘されました。厚労省が調査したところ、不正金額は1000万円近くに上り、不正に関わった職員65人に対して全額を自主返納するよう求めたうえで、停職や減給、訓告などの処分を行いました。このうち2人は最も重い停職1カ月の懲戒処分で、18人が1カ月から2カ月の減給処分です。厚労省は遺骨収集事業について、海外での支払い方法などを見直す再発防止策をすでに公表しています。

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