年金受け取り遅らせる上限 70歳以上に引き上げへ[2018/01/17 11:52]

 政府は、公的年金の受け取りを遅らせることで受取額を上乗せする制度について、遅らせる年齢の上限を70歳以上に引き上げる方針を固めました。

 公的年金を巡っては、現在、受け取りの開始を65歳以降にすることで、1カ月あたりの受取額が0.7%増える仕組みになっています。年齢の上限は70歳で、70歳から受け取る場合、受給額は年間で42%増えることになります。政府は、受け取りの開始を70歳よりさらに遅く選択できることにし、その場合は上乗せ率をより高くする方針を固めました。政府が近くまとめる高齢化社会に関する大綱に盛り込まれます。年齢の上限や具体的な上乗せ率は今後、厚生労働省の専門家会議が議論します。少子高齢化が進み、将来の労働力が不足することを踏まえ、元気な高齢者の就労を促す狙いがあります。

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