高校の授業科目大幅変更へ 半数廃止 27科目を新設[2018/02/14 17:01]

 2022年度から高校の授業科目の半数近くが廃止され、「公共」や「歴史総合」など新たに27科目が設置されることが分かりました。

 文部科学省が公表した、高校教育の基準となる学習指導要領の改訂案では、現在、実施されている科目の半数近くが廃止されます。選挙権が18歳以上に引き下げられたことを踏まえ、公民では「現代社会」がなくなり、社会人として必要な力を育てる「公共」が新設されます。地理歴史では、「世界史」が必修科目ではなくなり、近代の日本と世界の関係性を学ぶ「歴史総合」が新たに必修科目になります。また、数学的な考え方と理科の考え方を組み合わせて課題を解決する「理数探究」が設けられるなど27の科目が新たに設けられます。さらに、すべての科目において主体的な学びを実現するため、知識を吸収するだけでなく、知識を使っての議論や課題解決を図るアクティブラーニングなどの手法を取り入れることが重要であるとしています。道徳教育については、すべての教師が協力して実施して各学校で、「道徳教育の推進教師」を選ぶことも明記されています。学習指導要領の改訂は約10年ごとに行われていて、この改訂案は意見公募を経て告示され、2022年度から実施されます。

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