大洗被ばく事故 規制委 深刻な事態の可能性と指摘[2018/02/21 18:47]

 茨城県大洗町の施設で5人が被ばくした事故で、原子力規制委員会は、事故を「異常事象」とされる「レベル2」とし、場合によってはさらに深刻な事態となったと厳しく指摘しました。

 去年6月、大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設で放射性物質が入った容器内のビニールバックが破裂し、作業員5人が被ばくしました。規制委は、この事故を最悪で7まである国際的な評価基準でうち、下から3番目に深刻なレベル2「異常事象」と最終評価しました。そのうえで、容器内の核燃料物質が施設の外に放出された場合、周辺住民への「重大な過剰被ばく」が発生し、さらに深刻な「レベル4」に相当した可能性もあると厳しく指摘しました。レベル4は2人が死亡し、住民ら多数が被ばくした東海村のJCO臨界事故と同じレベルです。

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