国税庁職員にも衝撃 会見拒否し“雲隠れ”状態[2018/03/09 16:51]

 佐川国税庁長官が辞任の意向を固めたことについて、周辺はどのように受け止めているのでしょうか。国税庁前から報告です。

 (社会部・油田隼武記者報告)
 今回の事態を受けて、ある国税庁の職員は「寝耳に水」と話し、率直に驚いた様子でした。また、この職員は「長官が途中で退任するというのは、これまで一度あったくらいだ」と話し、事態の異常さが伝わってきました。佐川長官は去年7月に国税庁長官に就任しましたが、慣例となっていた新長官の就任会見を拒否し、その理由について「諸般の事情により」とするだけで、明確な説明をこれまでしてきませんでした。このような佐川長官の姿勢を受けてか、先月の確定申告初日には国税庁前では市民団体が抗議デモを行い、佐川長官の罷免(ひめん)を訴えました。また、関係者によりますと、確定申告に訪れた納税者からも厳しい声が寄せられていたということです。国民の前で何も語らずに、このまま長官を辞任するのか、今後の佐川氏の動向に注目が集まっています。

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