「誤解招きかねない面も」前川氏授業の“録音要求”[2018/03/16 11:47]

 前川喜平前文部科学次官が名古屋市の公立中学校で講演した内容について文部科学省の担当者が録音データの提出などを求めたことについて、林文部科学大臣は「誤解を招きかねない面もあった」と注意していたことを明らかにしました。

 林文科大臣:「やや誤解を招きかねない面もあったと考えられるために、十分に留意する必要がある旨、伝えたところ」
 文科省などによりますと、前川氏は先月、名古屋市の公立中学校が行った公開授業で講師を務めました。これを受けて文科省の担当者は今月に入り、前川氏に依頼した経緯などを市の教育委員会に問い合わせ、授業の録音データの提出を求めていました。林大臣は問い合わせについて「法令に基づいた行為だった」とする一方、方法や表現などについては慎重にするよう担当の局長らに注意していたということです。
 名古屋市教育委員会・杉崎正美教育長:「このような問い合わせというのがあまり聞いたことはないので、文科省の方にはどういう意図で問い合わせが行われたのか聞いてみたい」
 名古屋市の教育委員会は授業への介入があったという認識はないとしたうえで、文科省に改めて意図を問い合わせる考えを示しました。

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