オウム被害者団体が賠償請求 「アレフ」は争う姿勢[2018/03/20 17:00]

 地下鉄サリン事件などの被害者の支援団体がオウム真理教の後継団体「アレフ」に対して被害者への債権の支払いを求めた裁判で、20日に東京地裁で第1回の口頭弁論が開かれました。

 「オウム真理教犯罪被害者支援機構」は教団が1996年に破産したことを受け、被害者や遺族の債権の回収のため活動しています。機構は未払い分の債権を巡ってアレフとの調停が不調に終わったことを受け、アレフを相手取って約10億5000万円の損害賠償を求めて訴えを起こしていました。20日の第1回口頭弁論でアレフ側は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を見せました。
 オウム被害者支援機構・宇都宮健児氏:「長期間が経過しているが、いまだに心身の傷が癒えない被害者遺族や負傷者がたくさん存在している。できるだけ早く勝訴判決を得て、被告に賠償金を支払わせて配当を実施したい」
 法廷では、地下鉄サリン事件で夫を亡くして債権者の一人でもある高橋シズヱさんら遺族も傍聴しました。

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