社会

2018年3月23日 20:22

新潟水俣病の控訴審 被害者の控訴退ける 東京高裁

2018年3月23日 20:22

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 新潟水俣病の被害を訴える男女2人が国や県などに損害賠償を求めた控訴審で、東京高裁は患者と認めなかった一審の新潟地裁を支持し、2人の控訴を退けました。

 新潟県内に住む男女2人は、阿賀野川の魚を食べて感覚障害など水俣病の症状が出たとして国や県などを相手取り、1人1200万円の損害賠償を求めていましたが、一審の新潟地裁は水俣病患者と認めず訴えを退けたため、控訴していました。23日の判決で東京高裁は、男性について「感覚障害は糖尿病や脳梗塞(こうそく)によって生じている可能性が相当程度ある」、女性については「同様の感覚障害をもたらす甲状腺機能低下症に罹患(りかん)している」などと指摘しました。そのうえで「2人はいずれも水俣病に罹患しているとは認められない」として一審判決を支持し、2人の控訴を退けました。

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