“乗客争奪戦”京王線VS小田急線 2社の戦略とは?[2018/03/30 19:28]

 同じ名前の駅から発車し、同じ目的地まで運行する2つの鉄道会社が乗客争奪戦を繰り広げています。一方は「新車両」の導入、一方は「大幅なダイヤ改正」で勝負します。競争が宿命づけられた2つの鉄道会社の戦略と狙いを取材しました。

 辻歩リポーター:「多くの住宅やマンションが立ち並ぶ多摩ニュータウンに住む人は、小田急か京王、どちらかを選んで通勤・通学をしています」
 同じ「多摩センター」の駅名を持ち、列車が目指す目的地も同じ「新宿」。どちらに乗るか?乗客の選択基準も様々です。
 「京王派」の利用者からは「乗り換えなしで1本で来られる」や「座って寝られたので、便利」などの声もあります。「小田急派」の利用者からは「(直通している)千代田線を使うから」や「速くなった気がする」の声が上がります。
 新年度を前に、京王は有料座席指定特急「京王ライナー」の運行を開始。小田急は「複々線化」工事の完了で、所要時間の短縮を実現しました。
 新年度を前に、新規乗客の獲得を目指す京王と小田急。それぞれの強みを生かして利便性を高めています。ただ、ともに目指す目標は、地元・多摩ニュータウンの活性化。地元の活性化が進めば、当然、全体的な乗客数の底上げも望めるためです。
 両社のサービス向上も期待されますが、地元活性化の担い手としても大きな「使命」を担っているといえそうです。

くわしくは動画で…

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