「即位の礼」と「大嘗祭」って何? 詳しく解説[2018/03/30 17:20]

 退位や即位の儀式は平成の代替わりを踏襲することになりました。

 「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」。新天皇の即位に伴う儀式は、皇居の宮殿で国事行為として行われる「即位礼正殿の儀」が中心となります。これは新天皇の即位を国内外に示すための儀式で、天皇の位を表す高御座と皇后の位を表す御帳台が京都御所から運ばれ、新しい天皇がこの台座の上で即位を宣言します。その後、国民から祝福を受ける「祝賀御列の儀」があり、宮殿から赤坂御用地の東宮御所までパレードが行われます。こちらも国事行為となります。また、即位を披露する祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」も国事行為です。前回は、外国の元首や総理大臣、国会議員、自治体の代表なども招いて、4日間にわたって7回行われました。続いて「大嘗祭」です。新しい天皇が即位後に一度だけ行われる最も重要な儀式が大嘗祭です。新天皇がその年に収穫された米などを供え、自らも食べて国の安寧(あんねい)と五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈ります。これは宗教的な儀式のため、皇室行事として行われることになりました。

こちらも読まれています