飯舘村7年ぶり学校再開 弾ける笑顔に苦渋の決断も(2018/04/06 17:28)

 子どもたちの声が7年ぶりに校舎に響きわたった。福島県飯舘村の小中学校で6日に入学式、始業式が行われた。はじける笑顔の一方で、やむを得ず戻った家族もいた。その実情を取材した。

 体の中の被ばくを検査する。福島・飯舘村に住んでいた家族だ。甲状腺にがんなどの異常はないか。定期的に検査を受けているが、結果が出る瞬間は何年経っても不安がよぎる。渡辺美沙紀さん(30)は原発事故の影響で、幼い長女と長男を連れて避難を余儀なくされた。次女の凜音ちゃんは避難する時、おなかの中にいた。去年、避難指示が解除された飯舘村での7年ぶりの入学式。凜音ちゃんは1年生だ。渡辺さんは、もう村には住まないと決めている。子どもたちは今、住んでいる福島市から1時間かけてバスで通う。学校の再開を待ち望んだ声がある一方で、強い反対もある。村の小学校に通う子どもは避難前の1割に満たない。国は学校をはじめ、宅地や農地などの除染が終わったとしているが、帰還は進んでいない。渡辺さんにとっても苦渋の決断だった。除染で安全になったという言葉を信じるしかない。しかし、一度裏切られた思いがある。あの時、国の避難指示は遅れて、その間も放射線量の高い村で暮らしていた。
 (子どもが村の学校に通う)渡辺美沙紀さん:「信じたい、けど信じられない。でもそれを言っちゃうと、何もできなくなっちゃうんで。放射能の心配はあるんですけど、一応、除染したということで。一応、態勢を取ってくれているので、それを信じて心の健康を取るって感じで飯舘(の学校)に行かせようかなと」

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