原発事故裁判 東電社員「津波対策あると影響違う」[2018/04/18 05:57]

 福島第一原発事故を巡る東京電力の旧経営陣の裁判で、東電社員が「津波対策がある場合とない場合では施設への影響が違う」と証言しました。

 東電の元会長・勝俣恒久被告(78)ら3人は第一原発が津波で浸水し、爆発する可能性を予見できたのに対策を怠り、死傷者を出した罪に問われています。裁判では先週に引き続き、予想される津波の高さを計算していた東電の社員が証人として出廷しました。社員は津波の高さが最大で15.7メートルとなる試算に基づく対策をしても「浸水は防げなかった」としつつも、「対策がある場合とない場合で施設への影響が違う」と証言しました。また、東電では実現しなかったものの、防潮壁や防波堤などを組み合わせた対策を検討していたことも明らかにしました。

こちらも読まれています