再雇用賃金引下げ 最高裁で弁論 双方から意見を…[2018/04/20 17:05]

 定年後に再雇用された際に賃金を引き下げられたのは不当だとして男性3人が勤務先の運送会社を訴えた訴訟で、最高裁は20日に弁論を開き、当事者双方から意見を聞きました。

 横浜市の「長澤運輸」を定年後、嘱託社員として再雇用されたトラック運転手の男性3人は、定年前と同じ仕事内容にもかかわらず賃金を引き下げられたのは不当だとして、会社を相手取って訴えを起こしました。一審は運転手側の訴えを認めて差額の賃金の支払いを命じましたが、二審の東京高裁は、運転手側を逆転敗訴とする判決を言い渡しました。最高裁が20日に開いた弁論で、運転手側の代理人は大幅な賃金切り下げを容認することは、労働契約法が禁じる「不合理な格差に当たる」と訴えました。一方、会社側は「高齢者の賃金が定年前よりも下がるのは社会の一般常識」と主張しました。判決は6月1日に言い渡され、二審の判断が見直されるとみられています。

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