「刑事免責制度」初適用へ 覚醒剤密輸事件で[2018/06/14 18:40]

 裁判で証人に不利益な証拠として扱わないことを条件に証言を強制する「刑事免責制度」が、今月、東京地裁の裁判で初めて適用されることが分かりました。

 刑事免責制度は、刑事訴追を受けるなどの不利益な扱いをしないことを条件として、刑事裁判で証人に対して証言を強制する制度で、「司法取引」とともに1日から導入されました。関係者によりますと、今月、東京地裁で中国人の男が覚醒剤を密輸した罪に問われた裁判員裁判の公判前整理手続きで、検察側が制度の適用を申請して裁判所側が認めたということです。これまで証人は、自分が刑事訴追を受ける恐れがある場合は証言を拒否できましたが、この制度では証言を拒んだり、嘘の証言をすると刑事罰を受けることになります。19日に始まる裁判で制度が適用されれば、全国で初めてのケースになるとみられます。

こちらも読まれています