機転で被害を防止 金融機関職員らに警視庁が感謝状[2018/06/22 23:43]

 ATMや窓口での高齢者への声掛けでオレオレ詐欺などの被害を未然に防いだとして、警視庁が金融機関の職員らに感謝状を贈呈しました。

 感謝状が贈呈されたのは、警視庁石神井警察署の管内にある郵便局や銀行の職員など8人で、犯人にだまされて現金を引き出そうとした高齢者に声を掛けて被害を未然に防いだということです。このうち、石神井郵便局の職員・池田玲子さんは今年4月、窓口で高額の現金を引き出そうとした81歳の男性の様子がおかしいことに気付き、声を掛けて事情を聴きました。男性は、電話で息子を装った男に頼まれて息子の自宅のリフォーム費用を引き出そうとしていたということですが、話の内容に不審な点があったため池田さんが110番通報し、詐欺だと判明したということです。
 石神井郵便局の職員・池田玲子さん:「普段と様子が違ったのと高額な支払いで、しかも用途がはっきりしていなかった。お客様のために資産を守るため少しでも(詐欺を)防げたらなと思う」
 東京・練馬区内では今年に入ってから特殊詐欺の認知件数が88件、約2億4500万円の被害があり、警視庁は今後も特殊詐欺防止の取り組みに協力してほしいとしています。

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