災害警戒引き続き… 千種ゆり子の全国天気のタネ(2018/07/07 16:59)

 各地に大きな被害をもたらした雨雲ですが、今回は線状降水帯よりもはるかに太い帯状の雨雲が1日、2日以上、西日本に掛かり続けました。これで、広い範囲で記録的な大雨になったんです。
 梅雨前線による雨雲なんですが、南の太平洋高気圧と北のオホーツク海高気圧に挟まれて、前線が身動きが取れない状態が続いているんです。前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の絶対量も多くて、前線が掛かる地方、ありとあらゆる所で積乱雲が発達しやすい状態になっていたと言えます。
 8日にかけて大雨が続いてしまいそうです。大雨特別警報が出ている京都、兵庫、岐阜など日付が変わるころまで強く降ります。岐阜県内では1時間に50ミリ以上、非常に激しく降りそうです。7日は雨が小康状態となっていた九州方面も8日は再び赤や黄色の活発な雨雲が出てきます。
 特に九州ではお昼頃にかけてが雨のピークとなりそうです。すでに川などは増水していますが、この後も水位は下がりそうもありませんので、川には近付かないようにして下さい。護岸が急に崩れてくることも考えられます。8日以降は次第に雨のピークは過ぎてくる傾向ですが、絶対に油断しないで下さい。というのも、山が今、危険な状態になっているんです。こちら、山が大きく崩れてしまっていますが、このような「深層崩壊」と呼ばれる現象に警戒が必要なんです。深層崩壊は山の表面だけでなく、山全体が崩れるため被害が大きくなる傾向があります。
 模型を使って説明したいんですが、記録的な雨が降り続けた山、今はすでに表面の部分が崩れてきている状態ですが、山の中がさらに危険な状態になっています。山の土をスポンジに見立てて説明します。
 今の西日本の山は水がどんどん内側に染み込んでいる状態で、押すと水がどんどん染み出してきますよね。こうなると、今崩れてきてしまっているのが、こちらの表層部分だけにとどまらず、山の深い所の深層部から山ごと崩れてしまうんです。そして、この深層崩壊ポイントになるのは発生するまでの時間です。過去には、雨のピークから140時間以上、経ってから発生したケースもあります。雨はやんで晴れてくると、どうしても油断してしまいますが、だからこそ警戒を続けて頂きたいんです。
 この後の週間予報を見ていくと、雨のマークは8日までで9日からは晴れマークが並ぶんです。来週は梅雨明けする可能性もあるくらいなんですが、しばらくは危険な山や崖には絶対に近寄らないようにして下さい。

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