冠水範囲狭まるも 砂埃で感染症懸念 岡山・倉敷市[2018/07/11 11:49]

 48人の犠牲者が確認された岡山県倉敷市真備町では、冠水の範囲はかなり狭まりましたが、砂ぼこりによる感染症が懸念されています。

 (西浦慎太朗記者報告)
 比較的、古い家が立ち並ぶ通りでは川が決壊し、付近は1階まで浸水しました。その時、住民たちは2階の窓から顔や手を出し、手を振り合って互いに生存確認をしていたということです。100年以上、続く呉服店は結婚50年を期に夫婦2人が住む家にリフォームしていた途中で浸水しました。20日が引き渡しだったそうです。また、11日も日差しが大変、強くて車が通る度に砂ぼこりが巻き上がっています。砂ぼこりや家のかびなどで感染症になる危険も指摘されていて、岡山県から要請を受けて厚生労働省が災害時健康危機管理支援チーム「DHEAT」を12日から派遣します。DHEATは感染症や公衆衛生対策について支援するチームで、東日本大震災などの経験を教訓に今年3月に活動を始めたばかりで、被災地に派遣されるのは今回が初めてです。医師や保健師などがチームとなって、感染症や食中毒対策について助言します。

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