発生から1週間…避難所生活の現状は 岡山・総社市[2018/07/13 12:12]

 被災している人たちは現在、どのような生活を送っているのか。岡山県総社市の避難所から報告です。

 (辻歩リポーター報告)
 総社市の山手公民館です。避難所というと体育館のイメージが強いと思いますが、総社市でも被災当初は体育館を開放していたのですが、熱中症の危険性が非常に高まったということで、公民館を避難所として開放しています。総社市の建物では、こちらで避難生活を送る人はほとんど人が隣の真備町の人々です。というのも、岡山県真備町ではインフラがかなり大きな打撃を受けたということで、すぐ隣のこちらまで逃げてきている人が多いということです。現在、公民館では約180人が避難生活を送っています。中を見ると、お昼の時間帯は皆さんが家の片付けなどに行っているため、建物の中、外ともに閑散としているような状況ですが、夜、夕方ぐらいになると皆さん帰ってきて、そして、夜になるとこの中で180人が暮らすということで、かなり混雑したような状況になるということです。そして、中を見るとホールの中に布団を敷き詰めて暮らしていたり、また、公民館なのでセミナールームや和室のような所もありますので、そういった所に分かれて避難生活を送っているということです。現在のところ、収容能力が完全にパンクしているということではないのですが、他の避難所の話を聞きますと、5メートル四方の部屋に6、7人が寝ているような避難所もあるということで、かなりパンクのような状況の避難所もあるということです。そして、心配されるトイレですが、こちらの避難所ではインフラが通常通りあるということで、現在のところ、通常通り水洗トイレが使えています。ただ、こういった衛生状況ですので、こまめに保健所の人が衛生状況をチェックしに来ているということです。ただ、トイレはあってもお風呂はないです。現在のところ、お風呂に関しては、公衆浴場の無料券を配布するような形で対応しているということですが、真備町の人、車を流された人、免許を流された人がいて、ここから公衆浴場まで歩いて30分ほどかかってしまうということで、車のない人にはお風呂はかなり厳しいような状況になっています。避難者の人の声を聞くと「罹災(りさい)証明など倉敷市の情報が入ってこない」。また、「いつまでここで避難生活をすればいいのか」といった今後に対する不安の声というのが多く聞かれました。そして、13日も岡山県内、非常に暑くなっています。温度計を見ると、38度を超えるような非常な猛暑になってきています。立っているだけで汗が流れ出てくるような暑さになっています。建物の中は冷房が効いていますが、外との気温差で体調を崩さないように厳重に注意して下さい。

こちらも読まれています