被災病院から患者を救え!医師たちの挑戦“全記録”(2018/08/06 17:09)

 映像は1カ月前に起きた西日本豪雨で、冠水してしまった岡山県倉敷市真備町の「まび記念病院」だ。病院の中では当時、医師の皆さんなどが取り残された高齢の入院患者70人を避難させていた。私たちは、緊迫した「時間との闘い」を繰り広げるNPOの医師たちを撮影した映像をお借りした。病院ではあの時、何が起きていたのか。

 取り残された病院。自力では動くことのできない患者。現場は混乱を極めていた。そこで展開されていたのが、医師たちによる懸命の救出劇だった。広い範囲に甚大な被害をもたらした西日本豪雨からちょうど1カ月。51人もの命が失われた倉敷市真備町では、今も手付かずの場所が至るところに残されている。あの日、周囲が水につかり、約300人が取り残されたまび記念病院。当時、病院の要請を受けて現地入りし、患者らの救出活動にあたったのがNPO団体に所属する稲葉基高医師だ。これは当時、レスキューチームのスタッフが撮影した映像。到着した時点で取り残されていた患者は約100人。うち70人が自力での避難が難しい状態だったという。稲葉医師が病院に入ったのは発生から2日経った先月8日のお昼ごろ。患者を搬送しようにも受け入れ先の病院がなかなか見つからない。つながりにくい状況のなか、医師らは懸命に電話を掛け続けた。緊急を要する患者は受け入れ先が見つかり、次第に自衛隊などのヘリで搬送される。搬送は1人ずつ。それと同時にヘリ以外での避難が可能な患者は、建物の中にギリギリ入れたボートに乗せ、慎重に搬送。地道な作業が続けられた。こうして、すべての患者を病院の外に避難させた稲葉医師ら。70人すべての患者を無事に救出したのは午後8時ごろ。稲葉医師らが到着してから約9時間後のことだったという。

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