2030年気象予報は「AI活用」 安全避難を支援へ[2018/08/20 17:10]

 気象関係の専門家らが2030年の気象予報についてAI(人工知能)などの先端技術を使って正確な予報をすることで、住民の安全な避難につなげられるよう気象庁に提言書を提出しました。

 提言書では、5年後の短期的な目標とともに長期的な目標として2030年の気象、地震、津波、火山の分野について、AIなどの先端技術を導入して予測の精度を高める必要があるとしました。そのなかで台風に関しては、2030年までの目標として現在、1日先までしかできない進路予測を3日先までできるように精度を上げたうえで自治体と連携して安全な避難を支援することが必要だと提言しました。さらに、気象庁が中心となり、国民の防災意識を高めて適切な避難行動につなげることが大きな役割だとしました。この提言書を受け取った橋田俊彦気象庁長官は、「しっかりと受け止めて実現に向けて取り組んでいきたい」と話しました。

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