太陽と同じ仕組みの核融合 実験施設建設進む 茨城[2019/05/08 23:31]

 核分裂反応を利用した原子炉ではなく、太陽と同じ核融合反応を利用した発電を目指した大規模な実験施設の建設が茨城県で進められています。

 那珂核融合研究所で建設されている装置は核融合の仕組みを調べる実験に使われます。核融合は太陽で莫大(ばくだい)なエネルギーを生み出している反応です。装置の内部で水素の仲間の重水素を核融合させ、将来的には発電に応用するための研究が進められます。8日は装置の心臓部分となる部品が組み込まれました。装置の総工費は715億円で来年9月からの実験開始を目指しています。重水素など核融合の燃料は、海水から無尽蔵に取り出せるため「夢のエネルギー」とされる一方、発生する大量の中性子と高温に耐える容器の開発が課題になっています。

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