「東京アラート」までスピード決定 その背景は?[2020/06/02 18:21]

 東京都は2日夜、感染拡大に警戒を呼び掛ける「東京アラート」を発動する方針を固めました。都内では新たに34人の感染が確認されるなど感染者が急増しています。東京アラートに関する最新情報を東京都庁クラブから報告です。

 (社会部・鈴木彩加記者報告)
 2日に都内で34人の感染が確認されてから、東京都はわずか数時間というスピードで東京アラートの発動をする方針を固めました。その背景にあるのは感染者数の増加です。都庁の幹部は「休業要請が段階的に緩和されていくなかでもステイホーム週間明けの数字を非常に緊張感を持って見ている」と繰り返し話をしていましたが、約3週間ぶりに30人を超え、それが現実のものとなりました。午後に小池都知事が都議会で発言したように、アラートの発動はステップを直ちに変更するものではありません。しかし、今後、新規陽性者数の7日平均が50人を超えること、さらにそのなかで感染経路が不明な人の割合が50%を超えることなど、複数の指標で基準を超えた時点で総合的に再要請を判断するものとみられます。再要請がされれば緩和される時のように順番にステップを踏んでいくのではなく、一気に一番強い要請である「ステップ0」の状態に戻ることになります。都庁ではこの後、午後9時半から対策本部会議を開く準備を進めていて、そこで正式に発表される見通しです。

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