閉園間近の水族館 長年支えたスタッフとイルカたち[2021/09/25 18:35]
神奈川県三浦市の水族館「油壺マリンパーク」は今月末での閉園が決まり、最後の週末に多くの人が訪れました。最終日のイルカショーに向けて今、準備が進んでいます。
長い車の列のその先は岬の古い水族館です。来週閉園する「京急油壺マリンパーク」の最後の週末です。
8月からイルカショーは最後のプログラムになっています。コロナ対策で入場者は半分です。
見守るこの人は営業部長の金子和久さん(59)です。
京急油壺マリンパーク・金子和久さん:「トレーナーとイルカのサインを出すタイミングですとか非常に良いと思います」
これは金子部長の若いころ。イルカの担当でした。
1968年にオープンしたマリンパーク。園内にはどこか懐かしい雰囲気があふれます。ただ、入場者は減っていました。そして、コロナが追い打ちを掛けました。
京急油壺マリンパーク・金子和久さん:「(去年は)ゴールデンウィークに営業できなかったので非常に厳しかったです」
施設の老朽化もあり、閉園が決まりました。
今月、金子さんが特別に園の裏側を案内してくれました。
京急油壺マリンパーク・金子和久さん:「この2頭のイルカは入社が私とほぼ同じくらい、41年(前)。飼育年数の古さは(国内で)何番目だっけ?」
飼育員:「古さはこっちの『フィン』が(国内)2位で、『ジョイ』が3位です」
かつて金子さんが担当したこの2頭は41年間、水族館の人気ものです。
飼育員:「とても寂しく思っています」「いつもと同じショーを最終日も見せられるように頑張りたいと思っています」
京急油壺マリンパーク・金子和久さん:「思いはひとつだと思います。もうそれで終わりなのでですね」
金子さんたちスタッフの頑張りで、生き物の受け入れ先はほぼ決まりました。
楽しかった水族館の思い出を心の中にずっと残してほしいと思っています。