塩野義“コロナ飲み薬”緊急承認見送り 継続審議に[2022/07/21 06:12]

 塩野義製薬の新型コロナの飲み薬について、厚生労働省の専門部会は現時点では緊急承認を見送り継続して審議することを決めました。

 20日の専門部会では、妊婦が使うと胎児に奇形が生じる可能性や同時に使えない薬が多いことなどが指摘されました。

 その結果、「これまでのデータからは有効性が推定されるとは判断できない」として現時点では緊急承認を見送ることが決まりました。

 塩野義は新型コロナの飲む治療薬「ゾコーバ」について、安全性が確認され有効性が推定されれば条件付きで承認する「緊急承認制度」の適用を求めていました。

 しかし、先月の審議会で「臨床症状の改善が示されていない」などとして結論が持ち越しになっていました。

 現在、実施されている臨床試験などを踏まえて再び審議をすることになります。

 続く専門部会ではノババックス製ワクチンの2回目までの接種について、12歳以上に対象年齢を引き下げることが決まりました。

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