異次元緩和の影響で…日銀の国庫納付金が大幅に減少[2016/05/27 18:40]

 日銀が2015年度の決算を発表し、異次元の金融緩和に伴って毎年、利益から国庫に納める納付金が大幅に減少したことが明らかになりました。

 日銀の2015年度決算によりますと、国庫への納付金は3905億円で、前年度の7567億円から大きく減少しました。納付金が減少するのは5年ぶりです。原因は日銀の異次元緩和です。大量に国債を買い入れる金融緩和は、日銀が保有国債を増やす局面では国債からの利息収入で収益が拡大しますが、逆に金融緩和の出口では金利上昇による当座預金の利払い負担などで収益の悪化が懸念されています。このため、日銀は今回の決算で将来の損失に備えるための資金として4500億円を計上。その分だけ国庫への納付金が減ることになりました。

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