安倍総理と前FRB議長が会談 財政政策で意見交換[2016/07/13 01:06]

 来日中のバーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長は安倍総理大臣と会談し、金融政策だけでなく、財政政策も必要だとの認識を伝えました。

 安倍総理は「デフレからの脱出速度を加速したい」と強調し、大胆な金融政策などアベノミクスの柱となる3本の矢の政策をさらに進める考えを示しました。これに対し、バーナンキ氏は「前のように金融政策だけで効果を発揮した時代とは違ってくる」と述べ、財政政策を加える必要性を話したということです。また、バーナンキ氏は、政府が直接、国民にお金など配る「ヘリコプターマネー」の賛同者としても知られていますが、出席者によりますと、それについては具体的なやり取りがなかったということです。一方、菅官房長官は12日午後の記者会見で、バーナンキ氏が日銀の金融政策について「金融緩和する手段は、まだいろいろと存在する」と指摘したことを明らかにしました。

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