自民、賃上げ要求に経団連「政治もリスク取る必要」[2016/10/07 17:19]

　自民党と経団連との懇談会で自民党がさらなる賃上げを要請したのに対し、経団連も社会保障改革など国民の痛みを伴う改革を遂行するよう求めました。

　自民党・高村副総裁：「良い人材を集めるために賃金を上げて頂くとか、デフレから脱却するためにリスクを取ると。こういう覚悟でやって頂けたら」
　経団連・榊原会長：「政治も同じように国民の痛みを伴うような政策を思い切って遂行する、そういったリスクを取ることも必要」
　懇談会で自民党の高村副総裁は、デフレ脱却に向けて賃上げや設備投資、さらに下請け企業に対する適正価格の支払いなど、取引条件の改善を積極的に行うよう要請しました。これに対し、経団連の榊原会長は「政治もリスクを取ることが必要だ」と述べ、社会保障改革など国民に負担を求める改革も遂行すべきだと注文を付けました。経済界からは、社会保険料の負担が増えるなど国民の将来不安も消費の伸び悩みの要因になっているとして、高齢者の医療費の抑制など社会保障の改革を求める声が強まっています。