仮想通貨技術で送金 3メガバンクが実証実験[2016/11/30 14:33]

 3メガバンクが仮想通貨の技術を使って他行への振り込みなど国内送金の実験を行い、現在のシステムと同等の処理能力を実現していたことが分かりました。

 三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクと監査コンサルティングのデロイトトーマツは、今年1月から9月に「ブロックチェーン」と呼ばれる仮想通貨の技術を使って振り込みなど国内送金に関する実験を行いました。報告書によりますと、実験では1秒間に1500回の取引が処理できることを確認しました。これは現在、銀行間の取引に使っている全銀システムがピーク時に処理する1388回を超える水準です。まだ取引の安定性などに課題は残るものの、実現すればシステム面で大きなコスト削減効果が見込めます。みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長も、決算会見でこのように述べていました。
 みずほフィナンシャルグループ・佐藤康博社長:「すでに実証実験でそれぞれかかるコストの10分の1とか20分の1になることが分かってきていますので、ブロックチェーンを使った技術開発によるオペレーションの改革はグローバルな金融機関にとって大きなコスト削減要因になる」

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