東芝・志賀会長退任へ 原発事業の巨額損失で引責[2017/01/29 00:16]

 東芝は、アメリカの原発事業で最大7000億円の巨額の損失が見込まれる責任を取って、志賀重範会長を退任させる方向で調整に入ったことが分かりました。

 東芝の志賀会長は原発部門の責任者で、巨額損失の原因となったアメリカの原子力子会社「ウェスチングハウス」の社長を務めたこともあります。関係者によりますと、志賀会長の退任は近く開かれる指名委員会で決定し、会長職は当面、空席となる見通しです。また、ウェスチングハウスのダニー・ロデリック会長も退任する方向で調整していることが明らかになりました。東芝は今後、アメリカでの原発事業で新規に建設を請け負うことからは撤退し、分社化も検討していく考えです。ある東芝幹部は、「海外の原発事業からどうやって撤退するかが課題だ」としています。

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