後継者不足に朗報? 「ビズリーチ」が本格参入[2017/11/28 17:04]

 企業の後継者不足などで日本が直面する「事業承継」の問題に、中途採用などを手掛ける「ビズリーチ」が本格的に参入しました。

 ビズリーチ・南壮一郎社長:「インターネット上に事業承継M&Aの大きなプラットフォームを作っていく。(売り手の)利用料は一切、無料です」
 即戦力採用で実績を持つビズリーチが28日から始めたのは、後継ぎが不在で事業を続けるのが困難な企業とそうした企業が持つ技術をM&Aなどで受け継ぎたい企業をインターネットを使ってマッチングさせるサービスです。一般的なM&Aでは取引先の銀行などを通じて、まず自社に興味のある相手を探してから個別に交渉していましたが、新サービスではウェブ上に匿名で企業の情報などを登録することで、買い手も売り手も自由に相手を探したり、メッセージなどで情報をやり取りできるといいます。また、手数料については初期段階での着手金などはなく、成約した場合のみ買い手側の企業から受け取ることで、売り手の負担をできるだけ少なくしたそうです。経済産業省によりますと、今後10年で70歳を超える経営者は約245万人となり、そのうち半数の127万人が後継者が未定となっています。このまま放置すれば中小企業の廃業が増え、2025年までの累計で約650万人が失業し、約22兆円分のGDP(国内総生産)が失われる可能性があるとしています。

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