原発事故処理16兆円 「背伸びすれば届く」東電会長[2018/01/04 17:01]

 去年、就任した東京電力の川村会長は年頭のあいさつで、原発事故の処理に必要な16兆円の捻出について、「背伸びすれば届く目標だ」との見解を示しました。

 東京電力HD・川村隆会長:「約16兆円もの資金を確保する必要がございます。収益改善や柏崎刈羽原子力発電所の再稼働。大変厳しいものではありますが、私たちが背伸びして頑張れば、普通に立つだけでなく、ストレッチして頑張れば届くところにある目標だと思っています」
 福島第一原発の廃炉や賠償などの費用は、22兆円規模となる見通しで、東電はそのうち16兆円を賄うため、柏崎刈羽原発の再稼働などを進めて毎年5000億円を捻出し続ける必要があります。しかし、再稼働は新潟県の米山知事の合意が得られず、見通しが立っていません。川村会長はまた、原発事業の再編・統合にも「将来的には共同で発展させるよう持っていく」と意欲を示しました。

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