流出した仮想通貨「NEM」　海外の2取引所に送金[2018/02/01 22:39]

　「コインチェック」から巨額の仮想通貨が流出した問題で、盗まれた資金の一部が海外の取引所に送金されていたことが分かりました。

　仮想通貨「NEM」の普及を促進する「NEM財団」の幹部は1日、メディア向けに撮影なしの会見を開き、盗まれた資金の一部がアメリカとニュージーランドの取引所に送金されたと明かしました。また、スーパーノードと呼ばれるネットワークの中核を担う端末のアドレスに対して、送金があったことも分かりました。ただ、これまでのところ、現金化された可能性は低いとしています。最近行われている少額での送金について、NEM財団の朝山理事は「どういう条件で追跡されるのかなどを調べるため」だと分析しています。また会見ではすでに、複数の国の捜査当局が動いていることも明かしました。