異例の早期検査 顧客資産が移される前に状況把握[2018/02/02 11:46]

 580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出した問題で、金融庁は取引所であるコインチェックに立ち入り検査しました。本社前から報告です。

 (経済部・松本寛史記者報告)
 2日午前8時前、金融庁の職員10名が検査に入り、現在も続いています。金融庁は先月29日に業務改善命令を出し、13日までに報告するよう要請していましたが、その期限を待たずして立ち入り検査に踏み切りました。コインチェックはちょうど1週間前に外部から不正アクセスを受け、顧客が預けていた仮想通貨「NEM」約580億円相当が盗まれました。その後、コインチェックは手持ちの資金から総額にして460億円余りを顧客に返金する方針を示しましたが、その財源を巡っては金融庁も不透明だと指摘していました。インターネット上では、コインチェックが「きょうにも破産申請するのではないか」など不確定な情報も出ていたことから、金融庁では顧客の資産がどこかに移される前に状況を把握すべく、異例となる早期の立ち入り検査に乗り出したということです。

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