「戦争もあり得る…」 シリア大統領が牽制[2013/09/03 14:06]

 シリアへの限定攻撃の準備が進むなか、渦中のアサド大統領が「軍事介入をすれば、地域戦争の危険がある」と、アメリカなどを牽制(けんせい)しました。

 シリアのアサド大統領は、フランスの新聞「フィガロ」のインタビューに答え、軍事介入があった場合には「混沌(こんとん)と過激派が広がり、地域戦争の危険がある」と、中東全体に戦争が広がる可能性があると牽制しました。また、化学兵器の使用については、「証拠は告発する側が示さねばならない。アメリカもフランスも自国民にさえ証拠を示せていない」としたうえで、「自分たちの兵士がいるところで使うことがあるだろうか」「論理的ではない」などと反論しました。そして、「財政的、軍事的にテロリストに寄与する者はシリアの敵だ」とアメリカやフランスなどに警告しました。シリア問題については、フランスのオランド大統領が4日に臨時の議会を開いて協議する方針を示していますが、エロー首相は3日、「議会で介入の是非を問う投票などは実施しない」と話しました。

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