「笑顔」ヒラリーに「苛立つ」トランプ テレビ討論[2016/09/27 11:47]

 アメリカ大統領選挙で、民主党のクリントン氏と共和党のトランプ氏の初めてのテレビ討論会が開かれました。冒頭から貿易政策などを巡ってトランプ氏がクリントン氏に激しく詰め寄りました。初の直接対決は、どちらが勝利したといえるのでしょうか。テレビ討論会の会場前から報告です。

 (山下達也記者報告)
 クリントン氏が入念な準備が功を奏して優勢だったといえます。アメリカメディアや視聴者からも、クリントン氏の方がクリーンヒットが多かったという評価が出ています。
 討論会の聴衆:「クリントン候補は良い演説をしている」「トランプ候補は、歳入庁や納税記録の件についてしっかりとした説明をしている」
 まず、両者の見た目が対照的でした。クリントン氏は真っ赤なスーツで顔色を良く見せ、力強さを演出して健康問題を払拭することを狙いました。一方、トランプ氏は青色のネクタイで「落ち着き」を演出しました。元々、シンボルカラーは民主党が青で共和党が赤なので、真逆で異例となりました。そして、クリントン氏ですが、トランプ氏に反論する時は常に笑顔を見せて余裕を演出しました。トランプ氏ですが、開始20分を過ぎるとカッとなり、話に割り込んでいら立ちが目立つようになりました。アメリカメディアは、クリントン氏の冷静さがトランプ氏に影響を与えたとして、クリントン氏を評価しています。また、ソーシャルメディアでは、トランプ氏は明らかな準備不足で、さらに、鼻息が非常に荒く、落ち着きがないのでリーダーには向いていないと厳しい指摘が出ています。トランプ氏が今後2回で挽回(ばんかい)できるかが焦点となります。

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